相性

私はある女性と、座って見つめ合っていた。とある講座で知り合い、昼食を一緒に食べることになった。
私にある程度の興味はあるらしいと、気づいてはいた。私を褒めるようなことを何回も口にしていたからだ。
しかし私は、その気にはなれなかった。彼女は綺麗だし優しい。外見も中身も大したことのない私には、もったいなさ過ぎる。
私がその気になれば、彼女と交際が始まるかもしれない。

だが根本的な何かが合わないと感じていた。多分交際したところで、あまり上手くはいかないだろう。彼女も私の思いを察したと見えて、結果彼女とは別れた。

私は一年後、別な女性と交際することとなった。言っては失礼だが外見では別れた女性と比べたら劣った。
しかし中身はこの女性の方が合っていると感じた。私は、あるカワイイ系のアイドルが好きだったのだが彼女の内面の輝きがそれに近い物を感じた。
多分別れた女性も私よりいい人を見つけているだろう。