雑貨屋さん

スーパーのビルの地下一階には個人商店ばかりで、花屋、鯛焼き屋、美容院、クリーニング店、昔のゲーム機の店、雑貨店、はんこ屋等昭和レトロ風な店がある。
雑貨店には細々な物が山積みにされ、天井に届く程の高い棚には日用品や雑多な物が無造作に置かれている。子供の玩具、洗剤シャンプー、乾電池、駄菓子、文房具、鍋、靴、スリッパ等まるで昔の萬屋さんだ。
だから見るのも楽しく、階上のスーパーに行けばそれぞれの専門売り場があるのに、何故かこの店が成り立っている。
気に入った物を籠に入れつつ、狭い店内をグルグルと回って今日はこれ位にしておくかと、レジに行くと店員さんが居ない。
元々元気なおばちゃんだけの店だけど。「すぐにもどりますから、おまちください」と無造作に書かれた紙が置かれている。飛ばないように単一乾電池が重り代わりに置かれているが。何か不用心の様な気もするが、そんな心配もいらないのが昭和のお店か。