自分だけの青春

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肌にじっとりと滲む汗、肌を刺す日光や熱気のこもる体育館。自分の望む結果を求めて、ある人は一人で、ある人は仲間と痛む筋肉を突き動かした。

頭が痛くなりそうなほど真白なキャンパス、教室に染みついたアクリル絵の具や溶き油の匂い。自分の中にある何かを目に映る形に変えたくて、目の前のキャンパスに筆を乗せた。

色も匂いも感情もない白い世界、対照的に頭の中で誕生した誰も知らない新しい世界。文字を使って誰も知らない世界を真白の世界に繋げた。

他人が気にも留めない、小説や漫画では描かれないようなありきたりな日常。何もない日常なのに友人と話している時間がこの世界で一番幸せに感じた。

現実世界から離れたくて、一人の世界へ引きこもった。暗い部屋に人工物の明かりをつけて、ネットの回線で現実じゃない場所の新たな友人や世界と出会った。


誰もが違う時間を過ごしたが、皆幸せそうに叫ぶ


嗚呼、青春!!
青春
公開:22/09/13 16:19

氷魚

不定期に気の向くままに書いてます
誰かの心に少しでも何かが残せるような文を書けるようになるため、日々精進していきます

気に入ってくだされば幸いです

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