ゴミ同盟

今日は町の生ゴミ収集日です。ところがプラスチックゴミを出した人がいて、プラスチクは回りの生ゴミから、今日は君の出番ではないぞと文句を言われ、プラスチックの袋は空気が抜けた様に、しょぼんと小さくなっていました。
回りの袋は野菜屑や食べ残し等が一杯で、堂々と胸を張っています。
ダメだと言われたプラスチックは、出した人が悪いのだと嘆いていました。
その人は早朝、生ゴミと一緒にプラスチックゴミも出して旅に行ったからですと、皆に元気無く弁解しました。
ルールを守らない袋には赤いシールが貼られ、置き去りになり車には乗れません。
直ぐに出した人が引き取りに来ないと、カラスに袋が突っつかれボロボロとなり哀れな姿で残るのだと言われ、
ブルブルと震えました。
可哀想になった生ゴミ達はプラスチックを皆で囲んで、分からない様に収集車に一緒に乗り込む事にしました。
皆ゴミ仲間だから助け合おうと、張り切っています。