メロディーは終わらない

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いつの日の頃からだろう。僕の頭の中で鳴るこのメロディーが、一体何のメロディーなのか思い出すことができない。昔、かなり昔に聞いたような気がするんだけれど・・・。
何度調べてみても、その歌が何なのか分からなかった。気になって仕方なかった僕は、ずっとモヤモヤした気持ちのままだ。

ある日、海に行った。なんとなく海の音を聴きたくなった僕は、静かに座っていた。

ふんふんふん。

どこからともなく鼻歌が聞こえてきた。その鼻歌は、僕が探していたあの曲だった。
少女がいた。その子は、僕の顔を見ると驚いた表情をしている。

「その歌・・・!!その歌が何なのか教えてくれ!!」
「これは私が作った歌だよ」

その言葉を聞いて思い出した。かつての初恋の女の子と遊んだ遠い日のあの頃の夏。
再び彼女と出会った。

「まさか!!」

僕は彼女の元に駆け寄った。二度と会えないと思っていた。メロディーはまだ終わらない。
公開:22/09/09 08:36

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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ブラウン・シュガー
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