ありがちな天災

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キャンプ雑誌を買った。家で雑誌を広げると、本当にミニキャンプ場が広がるのである。
自分もミニ人間となり、疑似キャンプができた。そこでキャンプをすることで本番の際の参考にもなった。

しかし欠点もあり、事情を知らない人が雑誌を閉じてしまうとその世界も閉じてしまうのである。さすがに中の人間も挟まれて捨てられてしまうといった怖いオチは無く、雑誌から飛び出て元に戻るだけだが用心に越したことはないので、家の人には決して雑誌には触るなと言い聞かせておいた。

またある日雑誌キャンプを楽しんでいると、猫が窓から忍び込んできたようだった。猫はおかしく思ったらしく、雑誌を踏んづけたり引っ搔いたりした。

這う這うの体で元に戻ったが、雑誌キャンプ場は壊滅的な被害を受けた。私自身も怪我を負った。
神による天災といった感じだった。
ファンタジー
公開:22/09/09 03:12

ぴろわんこ

少し変わった、ブラックな話が好きです。

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