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真っ黒い船が見えた。漆黒の色をした不気味な船だ。まるで巨大なカラスでも水面に浮かんでいるのかと思った。黒船はゆっくりこっちに近づいてくる。あれは一体何なんだ?

「そこの黒い船。止まりなさい」

警告を無視して、黒船は近づいてくる。

「警告。これ以上近づいてくるなら攻撃を開始する」

しかし黒船は臆する事なく近づいてきた。そこで発砲を開始すると、ギリギリのところで黒船はかわしていた。並の操縦テクニックではない。

「くそう、当たらない。どうしてだ」

そして真横につけた黒船の中から出てきたのは、黒い髭をつけたアイツだった。

「あっ!?ああっ!?黒ひげ危機……」
「それ以上は何も言うまい」
「うわぁ!!本物だ!!サインください!!」
「いいよ。紙とペンある?」
「あります!!」
「うわぁ!ありがとうございます!!宝物にします!!」

私は海の上でミーハーな事がバレてしまった。
公開:22/09/08 09:09

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
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