神との対話

私は神と対話をすることとなった。
「なぜ戦争は無くならないのですか？」
「私も人間も戦争が大好きだからな」
「その考え方のプログラミングを変えることはできないのですか？」
「相手に勝ちたい。支配して言うことを聞かせたいというのは本能だからのう」
「しかし平和に解決できるよう、話し合いを重ねればいいのではないですか？」
「ある程度は、それで何とかなる。しかしエネルギーや食糧は有限で世界各地に散らばっておる。話し合いで何ともならなくなったら、戦争という流れになるのではないか」
「だったら神であるあなたが、公平に食糧やエネルギーを分配するとか」
「いやそれは、虫がいいだろう。神は慈愛に満ちたものだと人は考えがちだが、実際は酷薄なものなのだよ」
「では、どうすればいいのですか？」
「脳の一部を削除して、闘争本能を失くせばいいのではないか。多分戦争は無くなるのではないか。みんな腑抜けになるだろうが」