Ⅲ.自由ヲ、モトメテ 3/6

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「ダメ、かな?」
「…実はさ。僕も似たような夢を見たんだ」
「え?」
「医務室で休んでた時、終わりを迎えた世界みたいな場所に立ってて、空にはとても巨大な樹が浮いててさ」
「同じ」
「そこで、女の子に出会ったんだ」
「さんきゅうさんも?やっぱり女の子だったんだ」
「でも、僕が会ったその子は…」
 弐っちゃんの方を向いてー
「君だった気がするんだ」
「わたしが?」
「うん。間違いない。君だったよ。…それが理由って訳じゃないけど、君の"せかい"。僕も行ってみたいな」
「ほんと?…ありがとう」
「でも、実際はどうやって行くの?それに僕も君も、まずはこの匣から出なくちゃね」
「それなら大丈夫。友達が手伝ってくれるから」
「友達?もしかしてそれって…」
 近づいてきたソルトとジョナの方を向くさんきゅう。
「あら見えるようになったのね」
「なら、お前もダチだな」
 そして、ふたりの姿は匣の中から消えた。
SF
公開:22/09/04 08:38
連載 SF 戦争 差別

Arujino( 東京都練馬区 )

まずは、こんにちは。

練馬区で活動中の、趣味の絵描きです。

小説・脚本なども執筆してます。

【番号なし】 用語・設定解説

【Ⅰ】 連載作品『WonDer BroS』 探偵と怪盗の対決が娯楽化した世界での物語。

【Ⅱ】 短編連作『Story Of Dri(P)Party』

【Ⅲ】 連載作品『根源悪の牧場』 戦争による差別と弾圧に支配された世界での物語。

【Ⅳ】 連載作品『ドライワンダーに遣う』

【001~】 短篇集『short TaleS』
 

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