アジフライと孤独の男

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「それでは訪問時間を3時に変更致します」
よし時間的に余裕ができたし、さっき見つけたアジフライ専門店に行ってみるか。行列に並ぶのは流儀ではないが1巡目と思われる男性客が出てきたから直ぐに入れるかもしれない。揚げ物はトンカツばかりだったから、無性にアジフライが食べたくなってきたぞ。
「お席にどうぞ」
どれどれメニューはアジフライ定食のみか。潔い。おすすめの食べ方が書いてあるぞ。大根おろしにワサビをあえて、アジフライにのせてから醤油を数滴たらすのか。ソースやタルタルは置いていない。うん、潔い。
「お待たせしました」
それではおすすめ通りに食べてみるか。うーん、うまい。肉厚フワフワの白身と大根おろしのサッパリ感をワサビがツンとまとめている。もう1枚はそのまま食べてみるか。ハフッ。そう、この熱さが物足りなかったのだ。醤油だけちょっと垂らしてみるか。うほー、最適解はこれだったか。
「ご馳走様でした」
その他
公開:22/09/07 00:00
スピンオフ

ひろいてん

面白そうなので参加してみました。

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