文豪ブックリポーターズ
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本の形をした扉。憧れの感想文部の部室だ。
「失礼します!」
扉を開くと、400字詰原稿用紙の床が見えた。
『新入部員さん?それとも、侵入部員さん?』
「入部希望です!」
『夏目よ、歓迎するわ。うちの部は感想を伝えて、この部室の床のマスに自分の居場所を作っていくの』
夏目先輩のマスには猫がいた。
『どう?』
「制限の中で自分の可能性を探るとは鮮烈です!」
それから、川端先輩の雪国を抜け、村上先輩に『やれやれ』と見送られ、太宰副部長のマスまできた。
『素晴らしい感想だ。私など副部長失格だ』
ついに、部室の奥に建つ巨大な門まで辿り着く。羅生門だ。
「芥川部長、入部させて下さい!」
『この部で何をしたいんだ?』
喋る門。
「作者の思いを読み解き、寄り添いたいんです!」
開く門。
『名前は?』
「一年の宮沢です!」
先輩たちのマスを縫うように進んできた銀河鉄道に乗り、私は羅生門の中へと入っていった。
「失礼します!」
扉を開くと、400字詰原稿用紙の床が見えた。
『新入部員さん?それとも、侵入部員さん?』
「入部希望です!」
『夏目よ、歓迎するわ。うちの部は感想を伝えて、この部室の床のマスに自分の居場所を作っていくの』
夏目先輩のマスには猫がいた。
『どう?』
「制限の中で自分の可能性を探るとは鮮烈です!」
それから、川端先輩の雪国を抜け、村上先輩に『やれやれ』と見送られ、太宰副部長のマスまできた。
『素晴らしい感想だ。私など副部長失格だ』
ついに、部室の奥に建つ巨大な門まで辿り着く。羅生門だ。
「芥川部長、入部させて下さい!」
『この部で何をしたいんだ?』
喋る門。
「作者の思いを読み解き、寄り添いたいんです!」
開く門。
『名前は?』
「一年の宮沢です!」
先輩たちのマスを縫うように進んできた銀河鉄道に乗り、私は羅生門の中へと入っていった。
青春
公開:22/09/06 11:47
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感想文部
☆そるとばたあの400字SSは、『ミュージシャンが曲を作るように物語を描く』をコンセプトとしております。
ことば遊びと文章のリズムにこだわり、音を体感できる物語に挑戦中です!
☆拙作のプレイリストを選んでいただきました!
気になられた方は、↓の過去作品も一緒に楽しんでいただければと思います!
【This is そるとばたあ selected by むう】
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