感電地

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ここは東京でも山深い奥地。
電力会社が管理する発電用のダムがある。その周辺に草木も生えない広場のような土地があって、通りかかった森に棲んでいるイノシシやクマ、シカ、タヌキなどの野生生物が感電し、気絶していた。
防護服を着た電力会社の調査チームが、極秘裏にその土地を探索したところ、地下から微量の電気が発生していることを突き止めたが、原因はわからなかった。そして、いつしか関係者の間でミステリーゾーンと呼ばれるようになった。
ある夜、その土地で地鳴りが起こり、大きな揺れとともに地割れが生じた。
偶然、その近くでテントを張り野宿をしていた目撃者がいた。地割れした地下から乾電池の形をした未確認飛行物体が現れ、上空へと飛び立ったという。しかも乗っていた宇宙人らしき複数の者たちが全員、柄本明にそっくりだったという。
発電用のダムの辺りに潜伏していたのは、乾電池に充電するための電気を得るためだったようだ。
ミステリー・推理
公開:22/09/03 07:02
東京 電力会社 発電 ダム 土地 感電 地下 電気 乾電池 柄本明

SHUZO( 東京 )

1975年奈良県生駒市生まれ。奈良市で育つ。同志社大学経済学部卒業、慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。
田丸雅智先生の作品に衝撃を受け、通勤中や休日などで創作活動に励む。
『ショートショートガーデン』で初めて自作「ネコカー」(2019年6月13日)を発表。
読んでくださった方の琴線に触れるような作品を紡ぎだすことが目標。
2022年3月26日に東京・駒場の日本近代文学館で行われた『ショートショート朗読ライブ』にて自作「寝溜め袋」「仕掛け絵本」「大輪の虹列車」が採用される。

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