売れ残り
2
2
今日も夜が明けた。
「あっ来た」
誰かがそう言うと皆が一斉に扉を見る。
「誰がいるー?」
大きな人が皆を一人一人見て回る。
「僕いるよー?」「隣の子がいなーい」
口々に話し始める周りの様子を確認して、大きな人はいない子の所にやって来た。
「今日も頑張ろーな?」
最後にそう言うと、その人は扉を閉めて去っていった。
太陽の光を浴びながら自分たちは毎日過ごす。
「ガタガタ」
物音がした。緊張の色が広がる。
「誰?」「俺でしょ?」
選択権は自分たちにない。
だけど自分が選ばれたい、そんな気持ちから言い争ってしまう。
「今日選ばれなかったらヤバいかも‥」
1週間ココにいる仲間は緊張が隠せない。
「大丈夫だよ!」「そうそう」
「ゴソゴソ」
新しい人が来た。
「来い来い来い来い」
祈りを送る彼を見ながら指の動きを確認する。
「ピッ」
「あっ!!」
彼が選ばれた。
落ちていく彼は、嬉しそうだった。
「あっ来た」
誰かがそう言うと皆が一斉に扉を見る。
「誰がいるー?」
大きな人が皆を一人一人見て回る。
「僕いるよー?」「隣の子がいなーい」
口々に話し始める周りの様子を確認して、大きな人はいない子の所にやって来た。
「今日も頑張ろーな?」
最後にそう言うと、その人は扉を閉めて去っていった。
太陽の光を浴びながら自分たちは毎日過ごす。
「ガタガタ」
物音がした。緊張の色が広がる。
「誰?」「俺でしょ?」
選択権は自分たちにない。
だけど自分が選ばれたい、そんな気持ちから言い争ってしまう。
「今日選ばれなかったらヤバいかも‥」
1週間ココにいる仲間は緊張が隠せない。
「大丈夫だよ!」「そうそう」
「ゴソゴソ」
新しい人が来た。
「来い来い来い来い」
祈りを送る彼を見ながら指の動きを確認する。
「ピッ」
「あっ!!」
彼が選ばれた。
落ちていく彼は、嬉しそうだった。
公開:22/09/02 21:58
ログインするとコメントを投稿できます