野生のライオンと都会のライオン

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この度、サーカス団に新メンバーが加入した。
アフリカのサバンナで捕獲されたレオだ。たてがみの立派なライオンだった。
檻には同じくライオンがいた。サーカス生まれサーカス育ちのリオ。レオに興味津々で話しかけた。

「君、野生出身? すごいね、自分で獲物をとってたの?」
「まあね、仕方ないよ。そうしないと飯が食えなかったんだから」
レオは野生の大変さをとくと聞かせ、リオは見たことがない草原に思いを馳せた。
「故郷が恋しいだろうけど、ここはご飯の心配はいらないんだ」
それを聞いてレオは安心した。

朝になり、人間たちが来るとリオはいつものように檻から出る。
大きな輪っかに火が付いた。その燃え盛る火の輪の中をリオはスルリとくぐり抜けたのだ。

レオは腰を抜かした。昨夜語った武勇伝が恥ずかしく思える。
「おまえ…あんな危険なこと…」
「大丈夫。君もすぐできるようになるよ」
リオは明るく励ました。
その他
公開:22/09/02 19:17

ナユセナユ

どんでん返しが好き。ちょっとずつ書いていきたいです。

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