Ⅰ.069 ペルビエの攻防~提案 ~

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「でも、蒼猫は何でそんなことを?」
「さぁな」
「直接聞いたりは?」
「してないよ。あれからは一度も連絡してない」
 そう流す主人だが、誰よりもあの盗縛劇の真意を問いただしたい事は、わたしでなくても察せることだった。しかし、その上で敢えて伏せてる事を聞き出すのは、それはそれで困難だ。トトもそう判断してか話題を変えた。
「なら、蒼猫がどのようにして御宝を盗み出したのか?その手口の詳細も聞かせていただけませんか?」
「俺の推理であって真相じゃないぞ」
「その推理を聞きたいんですよ」
 大半の怪盗は、シノギの手口を再現動画などで公表していたりするが、蒼猫の場合はそこさえも秘密主義を通している。
「ああ、なら」
 と、お師匠が割って入り―
「良かったら続きはここでしなさい。記者くんまだ行ったことないでしょ」
 ニア亭の冊子を軽く掲げて提案した。
「昼前ですよ」
「あそこはランチもおいしいでしょ」
ファンタジー
公開:22/09/02 13:04
連載 ファンタジー 探偵 怪盗

Arujino( 東京都練馬区 )

まずは、こんにちは。

練馬区で活動中の、趣味の絵描きです。

小説・脚本なども執筆してます。

【番号なし】 用語・設定解説

【Ⅰ】 連載作品『WonDer BroS』 探偵と怪盗の対決が娯楽化した世界での物語。

【Ⅱ】 短編連作『Story Of Dri(P)Party』

【Ⅲ】 連載作品『根源悪の牧場』 戦争による差別と弾圧に支配された世界での物語。

【Ⅳ】 連載作品『ドライワンダーに遣う』

【001~】 短篇集『short TaleS』
 

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