コロッケルール
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「今日はコロッケよ!」
母親が手作りのコロッケをテーブルに置いた。
親父と俺たち兄妹は真剣な表情で見る。どこから見てもスーパーで売っているコロッケと同じ。
「じゃんけんするぞ」
親父が張り切って仕切る。
かけ声に合わせてジャンケンをした。順番が決まって全員が選んで自分の皿に乗せ、運命の食事が始まった。
「私グラタンコロッケ」
妹が美味しいと言って完食した。
「お父さんは普通のコロッケだ」
「お母さんはクリームコロッケよ」
「僕たちチーズコロッケ」
親父も母も弟二人も完食した。
「あ"あ"! 辛い"!」
俺はゲホゲホと咳き込んだ。
「今回はおさむね!」
「私のアイスクリーム勝手に食べたバチが当たったのよ。きっと!」
俺以外の家族が大爆笑。
ドッキリ番組がきっかけで始まったルール。
ひとつだけ唐辛子が入っている。
お味噌汁が家庭の味と聞くが、俺の家ではコロッケルールが家庭の味である。
母親が手作りのコロッケをテーブルに置いた。
親父と俺たち兄妹は真剣な表情で見る。どこから見てもスーパーで売っているコロッケと同じ。
「じゃんけんするぞ」
親父が張り切って仕切る。
かけ声に合わせてジャンケンをした。順番が決まって全員が選んで自分の皿に乗せ、運命の食事が始まった。
「私グラタンコロッケ」
妹が美味しいと言って完食した。
「お父さんは普通のコロッケだ」
「お母さんはクリームコロッケよ」
「僕たちチーズコロッケ」
親父も母も弟二人も完食した。
「あ"あ"! 辛い"!」
俺はゲホゲホと咳き込んだ。
「今回はおさむね!」
「私のアイスクリーム勝手に食べたバチが当たったのよ。きっと!」
俺以外の家族が大爆笑。
ドッキリ番組がきっかけで始まったルール。
ひとつだけ唐辛子が入っている。
お味噌汁が家庭の味と聞くが、俺の家ではコロッケルールが家庭の味である。
その他
公開:22/09/03 21:22
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