爆弾男
8
2
工場勤務の俺は、昼休みになると社内の食堂に行って昼飯を食べる。そこには名物と言われる男がいる。それが爆弾男だ。爆弾男は、いつも爆弾おにぎりを作って持って来て食べているのだ。そのあまりにも巨大なおにぎりに、初めて見る人は、ギョッとするものだ。
「また今日も爆弾おにぎりだ……」
爆弾男は人目を気にする事なく、豪快におにぎりにかぶりついている。
「中身、何が入ってるんだろうな」
仲の良い同僚がふとそんな事を言った。
「おい、聞いて来いよ」
「いやだよ。アイツ浮いてるじゃん。あんなのに話しかけたら、俺も同類だと思われるだろ」
しかし中身は気になる。俺達はメニューを見る振りをして、爆弾男の背後に回り、後ろからこっそり覗いた。すると爆弾男がこちらを振り返って言った。
「中身は秘密。教えてあげないよ」
そう言って、べえっと舌を伸ばしてきた。
予想外のキャラにも驚いた俺達は、その場を立ち去った。
「また今日も爆弾おにぎりだ……」
爆弾男は人目を気にする事なく、豪快におにぎりにかぶりついている。
「中身、何が入ってるんだろうな」
仲の良い同僚がふとそんな事を言った。
「おい、聞いて来いよ」
「いやだよ。アイツ浮いてるじゃん。あんなのに話しかけたら、俺も同類だと思われるだろ」
しかし中身は気になる。俺達はメニューを見る振りをして、爆弾男の背後に回り、後ろからこっそり覗いた。すると爆弾男がこちらを振り返って言った。
「中身は秘密。教えてあげないよ」
そう言って、べえっと舌を伸ばしてきた。
予想外のキャラにも驚いた俺達は、その場を立ち去った。
公開:22/09/01 06:42
カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu
・SSG投稿作品1500作品突破
・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c
・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。
https://youtu.be/frouU2nCPYI
・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過
〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)
ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/
ログインするとコメントを投稿できます
富本アキユ