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「では、本日当社において会話以外の予定音をこちらの申請書にお書きください」
1階の受付にて、システム障害対応で訪れた2人のSEは「カチカチ、カタカタ」と記す。
先輩SEは「カリカリも加えておけ。メモが必要な場面もあるだろう」
入館を許可され歩を進めると後輩は小声で囁いた。
「変わった会社ですねここ」「音の研究をしていて日常音にシビアなんだ。どうやら他の理由もあるらしいが…」とエレベーターに乗り込んだ。
「社長に会わせてくれ」
ボストンバッグを携えた1人の男が受付へとやってきた。受付嬢は音の申請を促す。
「えーと、ドン、ガシャン、ドカン、バタン、パリン、ドンガラガッシャン、バキュン…いや違うな正確にはパンかな」
承りましたと受付嬢はニッコリと微笑み受話器を取ると、どこかと内線でやり取りした。
「それでは担当の者が参りますので暫くお待ちください」
程なく男の背後に二人の警備員が取り囲んだ。
1階の受付にて、システム障害対応で訪れた2人のSEは「カチカチ、カタカタ」と記す。
先輩SEは「カリカリも加えておけ。メモが必要な場面もあるだろう」
入館を許可され歩を進めると後輩は小声で囁いた。
「変わった会社ですねここ」「音の研究をしていて日常音にシビアなんだ。どうやら他の理由もあるらしいが…」とエレベーターに乗り込んだ。
「社長に会わせてくれ」
ボストンバッグを携えた1人の男が受付へとやってきた。受付嬢は音の申請を促す。
「えーと、ドン、ガシャン、ドカン、バタン、パリン、ドンガラガッシャン、バキュン…いや違うな正確にはパンかな」
承りましたと受付嬢はニッコリと微笑み受話器を取ると、どこかと内線でやり取りした。
「それでは担当の者が参りますので暫くお待ちください」
程なく男の背後に二人の警備員が取り囲んだ。
SF
公開:22/08/31 10:18
まずは自分が楽しむこと。
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