砂糖の恐怖

私は子どもの頃、砂糖をそのまま舐めていた。お菓子も好きだったが、砂糖には敵わない。あのダイレクトな甘さに勝る物は無い。一番のごちそうだった。

５０歳となった今はさすがにそこまではしなくなったが、甘い物が好きなのは変わらない。その蓄積されたもので、どんどん体が蝕まれていく恐怖がある。

骨がどんどん溶けてくる。糖尿病の懸念もある。元々、悪い頭がより悪くなってくる。体の節々が痛くなってくる。

本当に怖いのは幽霊といった類ではなく、子どもの頃の体験であり、トラウマなのかもしれない。
あるいは単に本能に負けてしまう、だらしのない自分自身が一番の恐怖なのか。