柴犬?との生活

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常々、柴犬を飼いたいと思っていた。そんなある日の事。見知らぬオジサンが我が家を訪ねて来た。
オジサン「こんにちは。柴犬です。」
私「はっ?」
オジサン「だから、柴犬です。あなた柴犬、飼いたいんでしょ?」
私「まあ。そうですけど。で、あなたは?」
オジサン「だから、柴犬です。何度も言わせないで下さい。」
私「えーと。意味が分からないんですけど。」
オジサン「もう一度確認しますけど、あなた柴犬飼いたいんですよね?」
私「はい。」
オジサン「ですよね?ですよね!!だから私が来たんです。」
私「やっぱり意味が分からない。」
オジサン「まあ、いいや。とりあえず部屋に上げてください。」
私「なんで?」
オジサン「何でって。飼うんだから当然でしょう?」
私「飼う?あなたを?」
オジサン「よろしくワン!」
ズカズカと部屋に上がるオジサン。
私「ちょっと~。」
こうして私は柴犬?を飼うことになったのである。
ファンタジー
公開:22/08/27 09:40

ソフトサラダ( 埼玉 )

時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、少しずつ短いお話を書いています。コメントは励みになります。

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