お邪魔虫

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「お待たせしました、先輩」
「大丈夫だよ、俺も今来たところだからさ」
「ふふっ、ありがとうございます」
待ち合わせ場所に着くと、彼女は先に待っていた。いつもより少しだけ気合いの入った格好の彼女はとても可愛くて……
そんな彼女の姿を見ているだけで俺はドキドキしてしまう。
「それじゃあ行きましょうか」
「うん、行こうか」
そうして俺たちは映画館へと向かった。
「面白かったですね!」
「そうだね!まさかあの展開になるとは思わなかったよ」
映画の感想を言いながら歩いていると……
「ん?あれって」
「どうしたんですか?」
「いや、ちょっと知り合いがいてさ」
そう言って指を指す方向には……
「あっ!悠くん!」
そこにはこちらに向かって手を振っている陽乃の姿があった。嫌な奴に見つかってしまった。
「えー、デートなんだー。可愛い子じゃん。いいなぁ。青春だなぁ」
いつも陽乃には、デートの邪魔をされるんだ。
公開:22/08/29 09:17

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/

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