無断駐車

仕事を終えて自宅に帰ると駐車場にアニメに出てくるような近未来的な車が停まっていた。その脇にいた人から話かけられた。
「未来から来たんですが故障してしまって」
「はあ？」
「友人が迎えに来るので一旦未来に帰ってから引き取るように調整します」
すると向こうからやってきた近未来的な車に乗って去ってしまった。
私はとりあえず警察に通報した。
「無断駐車で困ってるんです」
「所有者はわかりますか？」
「未来から来た人みたいなんですが…」
「未来？ふざけてるのか」
「いや…」
「ここはあなたの敷地ですか」
「はい」
「私有地なら民事不介入です」
「それならレッカーを呼ぼうかな」
「それも駄目です。勝手に他人の車を移動させると窃盗罪になります」
「どうすればいいんですか？」
「所有者が現れるのを待つしかないですね」
「そんな…」

その頃、未来では。
「よし車を引き取りにいこう。あれ？西暦何年だっけ？」