粗製濫造 その2

2
1

私「どうすんの。これ」
科学者の友人「ゴメン。どうにかするから。チョット待って。」

と言うわけで、私はクローン達と共に友人の研究施設に匿われた。

数日後。
友人「完成したよ。」
私「完成?何が?」
友人「元に戻す薬だよ。ホラ。」
瓶に錠剤が入っている。
友人「同化薬。これを全てのクローンに飲ませる、そうするとクローン同士が同化する。二人が一人なる。で、まず半分。残ったクローンに錠剤を飲ませる。すると、また同化。で、どんどん減らしていくって訳。」
私「なんか、怖いけど。ホント大丈夫?」
友人「大丈夫。さっそくやろう。」
クローン達が1ヶ所に集められる。全てのクローンに錠剤が渡された。一斉にそれを飲むクローン達。しかし何も起きない。
友人「おかしいな。まあ、効き目が出るまで時間がかかるかも。」
次の日。
クローンは倍の数になった。
私「これ、どうすんの」
友人「ゴメン。ちょっと手違いが。」
SF
公開:22/08/22 09:51

ソフトサラダ( 埼玉 )

時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、少しずつ短いお話を書いています。コメントは励みになります。

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容