君と向日葵
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青い空を背景に、向日葵畑の中を歩く君にシャッターをきった。
麦わら帽子をかぶり、長髪をなびかせ、白いワンピース姿で歩く君は一枚の絵になるほど背景に溶け込んでいた。
シャッター音を聞いて、君は僕の方を振り向いた。
「恥ずかしいから写真は撮らないでって言ったでしょ」
猛暑日で赤くなっている頬を膨らませて僕を軽く睨む君。
「可愛かったのでつい…」
「誰にも見せないでね」
麦わら帽子を手で押さえ、上目遣いでお願いされた。
可愛い!
彼女の上目遣いに、僕の心は鷲掴みにされた。
二人の間に流れるのは恋人同士の甘い風。
この時間がずっと続けばいいなと、僕の先を歩く君を見て思う。
突然、スマートフォンの音楽が流れた。
「あ。時間ですね。どうしますか?」
「延長でお願いします」
「レンタル延長ありがとうございます!」
向日葵のように笑ったのはレンタル彼女。
来年は本物の彼女と行きたいと切実に思った。
麦わら帽子をかぶり、長髪をなびかせ、白いワンピース姿で歩く君は一枚の絵になるほど背景に溶け込んでいた。
シャッター音を聞いて、君は僕の方を振り向いた。
「恥ずかしいから写真は撮らないでって言ったでしょ」
猛暑日で赤くなっている頬を膨らませて僕を軽く睨む君。
「可愛かったのでつい…」
「誰にも見せないでね」
麦わら帽子を手で押さえ、上目遣いでお願いされた。
可愛い!
彼女の上目遣いに、僕の心は鷲掴みにされた。
二人の間に流れるのは恋人同士の甘い風。
この時間がずっと続けばいいなと、僕の先を歩く君を見て思う。
突然、スマートフォンの音楽が流れた。
「あ。時間ですね。どうしますか?」
「延長でお願いします」
「レンタル延長ありがとうございます!」
向日葵のように笑ったのはレンタル彼女。
来年は本物の彼女と行きたいと切実に思った。
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公開:22/08/24 14:53
更新:22/08/24 15:07
更新:22/08/24 15:07
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