マイナス思考還元装置

マイナス思考を集め、発電に使う装置が開発された。日本人にはマイナス思考の人が多い。そのなかでも特にその傾向が強い、ニートや不登校、身寄りのない年寄りなどに息を吹き込んでもらい、それをエネルギーにするのである。

たくさんエネルギーに還元できた人は、表彰状がもらえたり賞金が出たりした。自分でも人の役に立てるのだと自信を回復し、学校や仕事に復帰できた人もいた。そこまではいかなくても、多少はいい気分になったという人がほとんどだった。

日本のような資源の無い国では、こういうエネルギー還元方式は、ありがたいことであった。電力不足の不安も解消された。

しかし政府主導で、役人が集める役を担ったのだが日本全国でこんなにもマイナス思考の人がいるのか、こんなに生活に困っている人がいるのかと改めて気づかされ別な意味で政治家や役人の顔色が青くなった。