爺のツルツル頭

10
8

テカテカの頭の爺さんが、商店街を闊歩していました。
その時飛んできた虫が目標としたその爺の頭に止まったのですが、余りにもツルツルだったので上手く止まりきれず滑り落ちてしまいました。
その虫とは嫌われ者の蝿です。蝿は一旦落ちても諦めず再度ツルツル頭に挑戦するも、残念ながらまたしても足元を頭に捕られツルッと滑り落ちました。
地上に落ちた蝿は悔しながら前を見上げると、あの糞爺の頭がドンドンと遠ざかって行くのが見えます。
でもその頭の見事な輝きは、ここで見失っては二度と会えないと思えたのです。
神秘な不思議な魔力に惹かれ、もう一度挑戦をしなければと又勇敢に起き上がり追っかけたのです。
我が人生において必ず征服すべき目標は、あの糞爺の頭をおいて他にないと心に強く感じるものがあったのです。
そして三度目のアタックにて、遂に登頂に成功しハエある栄冠に輝いたのです。
ファンタジー
公開:22/08/20 22:25

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容