嫌よ嫌よも好きのうち

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嫌よ嫌よも好きのうち。そんな言葉があるけれど。嫌よ嫌よも好きのうち。そんな言葉があるけれど。私には、その手の言葉は当てはまらないのかもしれない。
「ただいまー!」
玄関を開けて家に入る。するとリビングの方からドタドタと足音が聞こえた。
「おかえりなさい! お姉ちゃん!」
そう言って出迎えてくれたのは、妹の結愛だった。私より一つ年下の妹だ。いつもニコニコしていて、とても可愛らしい自慢の妹である。
「うん、ただいま。結愛」
私は鞄を置きながら言った。
「ねえねえお姉ちゃん! 今日学校で何があったの?」
目をキラキラさせながら、妹が訊いてくる。
「えっとね……」
そして私は学校であったことを話し始めた。いじわるをしてくる男の子の話だ。
「それお姉ちゃんのことが好きなんだよ。お姉ちゃんもその男の子の事気になってるんだよ」
「ええー、それはないよ」
私は本当にいじわるしてくる男の子になんて興味ない。
公開:22/08/18 08:54

富本アキユ( 日本 )

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・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
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・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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