疑心暗鬼

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息子夫婦と暮らす老婆がひとりの留守中、銀行員と名乗る男が訪ねてきた。
「あなたの銀行カードはもう古いのでこちらでお預かりします」
老婆はすぐ詐欺師だと見抜いて追い返した。

その後、今度は警官の制服姿の男がやって来た。
「銀行員の男が来ませんでしたか?」
「来たとも」
「それは我々が追う詐欺の容疑者でして、つきましてはカードの確認を…」
「あんたもどうせ偽モンだろ」
またもや老婆は男を追い払った。

帰宅後に話を聞いた息子は驚いた。
「さすが母さん、どっちも詐欺師だよ。警察に連絡しておこう」

息子が電話しようとするのを老婆は制した。
「警察の電話番号はどうやって調べたんだい?」
「ネットで地元の警察署の番号を見つけたんだけど」
「ホームページかい。信用ならないね」
疑い深い老婆は、直接警察に届け出ると言ってきかなかった。

そして、交番前の警官に尋ねた。
「あんた本物のお巡りだろうね」
その他
公開:22/08/15 09:00
更新:22/08/15 09:06

ナユセナユ

どんでん返しが好き。ちょっとずつ書いていきたいです。

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