火炎車

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迎えが来たようだ。ああ、俺は地獄へ行くのか。見えたのは火炎車。俺は死んだ。天使が迎えに来るのかと思ったら火炎車だった。確かに色々と悪い事をした。犯罪者になってはいないが、生きているだけで色々と罪は犯す。子供の頃は、虫なんかを平気で殺していて面白がって遊んでいた。今考えると、それはとても残酷な事なのかもしれない。生きとし生ける者、全てに愛を与えなければ天国なんて到底行けないのかもしれない。他にも色々あった。つい魔が指して浮気をした事もある。愛する人を裏切ってしまったのだ。これは地獄へ落ちなければならない最も悪質な所業の一つなのかもしれない。ああ、浮気なんてするんじゃなかった。火炎車が俺の前に降り立った。
「天使が忙しく、お迎えに上がれません。なので火炎車にて送迎させて頂きます」
「へ?地獄へ連れていかれるのでは?」
「いいえ、あなたは天国に連れていきます」
もう二度と浮気はしないと誓った。
公開:22/08/15 07:36

富本アキユ( 日本 )

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・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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ブラウン・シュガー
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