反省のいし

人間という生き物は反省が足りない。それはよくないということで、もっと全体で反省しようとなった。
あるパワーストーンを見るか触るかすると、心から反省する気持ちになるのである。それを全世界の人々に行き渡らせた。

例えば自動車産業に勤めていた人は、自分は人殺しマシーンを毎日製造していたのだと、深い自責の念に悩まされた。
家庭の主婦は自分は何て家族に対して、心無いことを言ってきたのだろう。動植物を毎日殺して食べて私は最低中の最低な人だわと、深い自己嫌悪になった。

多数の人が自殺に追い込まれた。生き残った人も無気力になり、働く意欲も失くしてしまった。
しかしその分、自然は豊かになった。
パワーストーンのフィードバックなのかもしれなかった。