予定調和

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ヒロとテルは親友だった。しかしテルは中学生の時に、不治の病に罹ってしまった。

ヒロはテルを助けたい一心で、タイムマシンを開発した。何十年後かの未来に行って、薬を持ち帰り飲ませればテルは助かると考えたのである。
その目論見は成功して、テルは奇跡的に回復した。ヒロは涙を流して喜んだ。

テルはリハビリを重ね、体力が回復するとヒロを殺しタイムマシンを壊した。タイムマシンなどという大それた物が世に出回ると、歴史や世の中が無茶苦茶になると考えたのだ。

命を助けてもらった多大な恩はあるから、苦痛をなるべく感じさせないよう一撃で殺した。動機については、まさかタイムマシンのことを持ち出すわけにもいかないから、前から彼のことは憎く思っていた、彼の言動に傷ついていたなどと適当に答えておいた。
少年だから実名も出ず、必要以上に騒がれることもなかった。
SF
公開:22/08/15 02:11

ぴろわんこ

少し変わった、ブラックな話が好きです。

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