can't be true chapter 13 ~sword~

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「とはいえ、あなた方の懸念も理解できないではありません。実際問題として、今まで精霊の捕獲に成功していなかったのですしね」
「……」
「ですので、今回は特別に、これをご用意しました」
そう言って、アルテミシアが指を鳴らす。すると画面の中の少年の前方に、光が集まり始めた。
それは徐々に形を成していき──やがて一振りの大剣となった。
「──霊装」
エレンが呟くと同時、その大剣の柄を、少年が握る。
「……!」
次の瞬間、画面に映っていたはずの少年が、忽然と消え失せた。
否、消えたわけではない。あまりに速く動きすぎて、その残像すら捉えられなかったのだ。そして、数瞬遅れて響いた爆音と共に、視界の端に、凄まじい衝撃波が生まれた。
「──あれは……!」
「ええ」
エレンの言葉に応えたのは、アイザックだった。彼は画面を見ながら、口角を上げる。
公開:22/08/15 21:00

富本アキユ( 日本 )

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Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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