can't be true chapte 12 ~ALTEMISIA~

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本来〈フラクシナス〉に搭載されているCR-ユニットには、対AST用の装備しか搭載されていないはずだったのである。
「まさか、我が社の技術を盗用したというのか……?」
エリオットが苦々しげに言うと、アイザックがフンと鼻を鳴らした。
「何を仰いますやら。あなた方が、DEMの技術者に我々の技術の流出を許したはずがないでしょう。そもそも、あの程度の装備を作るくらいなら、私でもできますよ」
「ぐ……ぬう」
「それに、〈フラクシナス〉は元から、対精霊部隊の運用を前提として設計されています。確かに、従来の装備に比べたら性能は落ちるかもしれませんが……それでも充分すぎるほどの性能を有しているのですよ」
言って、アルテミシアが小さく笑みを浮かべる。その表情はいつも通り感情が読みづらいものであったが──どこか誇らしさのようなものが滲んでいた。
公開:22/08/15 20:00

富本アキユ( 日本 )

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