ピリオドを打つ

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あなたとの関係にピリオドを打つ。
「もう、終わりにしましょう」
私の言葉を聞いた彼の顔は驚愕の表情へと変わった。
「なんでだよ! 俺のこと好きじゃなくなったのかよ!」
そう言って彼は私の肩を掴んできた。
痛い……。
私はその手を振り払う。
「あなたが誰と何をしようと構わないわ。でも、私を巻き込まないでくれる? あなたのせいで、私がどれだけ惨めな思いをしたかわかる?」
「……すまん。だけど俺はお前が好きなんだ。頼むから別れるなんて言わないでくれ」
彼は今にも泣き出しそうな顔をしている。どうしてこの人はこんなに自分勝手なんだろう
「……わかった。別れたくないけど仕方がないよな。今までありがとな」
そう言うと、彼は逃げるようにして走り去っていった。
これで良かったんだよな……。
それから1ヶ月ほど経ったある日、彼が亡くなったという知らせを受けた。自殺だったらしい。
公開:22/08/16 07:50

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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ブラウン・シュガー
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