夜匂(意味が分かると怖い話)

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深夜、人々が寝静まった時間。独りただ無言でシャーペンを滑らせていた俺は、1度大きなあくびをしてイヤフォンを外す。そうすると、今までの喧騒が嘘だったかのように俺は静寂に包まれる。時刻は午前一時。俺は疲れた体を癒そうとミシミシと音をたてる階段を降りながら風呂に入ろうと一階へ向かう。その途中、いつも風呂場へ持ち込み、キッチンで乾かしている、スマホを入れるためのジップロックを忘れずにキッチンから持ってくる。そうして暗闇の中、壁をつたいながら風呂場へ到着した俺は、スマホをジップロックに入れ、封をする。そこで俺はある異変に気づいた。ジップロックの中にあるスマホに水滴が付着している。まだ乾いていなかったのだろうか?と思いジップロックの封を開けるとそこから酸味を帯びた刺激臭がほんのりと辺りに漂う。そこで俺は気がついた。今日の夕飯はピクルスだったのだと。
ホラー
公開:22/08/16 02:35

慧明

リゼロおもろ

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