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大学の夏休み終わり、俺の部屋で男二人缶ビールを酌み交わした。
「夏だし、怖い話でもするか」と、俺は話し始める。
「先週アヤと温泉旅館に行ったんだけど」
「あの美人のカノジョとかよ、うらやましいぜ」
「古びた旅館でさ、女将がここで時々霊が出るって脅かすんだ」
「ひぇ~」
「到着して早々温泉に行く準備。アヤは後から行くっていうから俺は先に部屋を出た。で、歩いていて気が付いた…洗面用具を忘れたことに」
「取りに戻ったんだな」
「ああ、そしたらなんと…髪の長い幽霊が」
「部屋にいたのか?」
「女将が変なこと言ったから一瞬そう思ったけど、違った。俺は物盗りだって声をあげたんだ」
「おぉ」
「でも騒いで人が集まった時にわかった。それが化粧を落としたアヤだったことに…アヤは泣き出すし、その後は気まずくてさー」
「そ…それは寒気がするな…」
俺は深く頷いた。
「女って化けるんだよな」
「夏だし、怖い話でもするか」と、俺は話し始める。
「先週アヤと温泉旅館に行ったんだけど」
「あの美人のカノジョとかよ、うらやましいぜ」
「古びた旅館でさ、女将がここで時々霊が出るって脅かすんだ」
「ひぇ~」
「到着して早々温泉に行く準備。アヤは後から行くっていうから俺は先に部屋を出た。で、歩いていて気が付いた…洗面用具を忘れたことに」
「取りに戻ったんだな」
「ああ、そしたらなんと…髪の長い幽霊が」
「部屋にいたのか?」
「女将が変なこと言ったから一瞬そう思ったけど、違った。俺は物盗りだって声をあげたんだ」
「おぉ」
「でも騒いで人が集まった時にわかった。それが化粧を落としたアヤだったことに…アヤは泣き出すし、その後は気まずくてさー」
「そ…それは寒気がするな…」
俺は深く頷いた。
「女って化けるんだよな」
その他
公開:22/08/15 19:46
更新:22/08/15 20:10
更新:22/08/15 20:10
どんでん返しが好き。ちょっとずつ書いていきたいです。
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