can't be true chapter 8~class room~

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十香、四糸乃とともに教室に現れた折紙に、クラスメートたちが興味深そうな視線を送ってきていたのだ。
だが、十香と四糸乃は何とも言えない顔をしながら、
『……うむ、よろしく頼むぞ、鳶一折紙』
『……あの、よろしくお願いします……折紙さん……』
と挨拶をしていたのである。
折紙は十香と四糸乃に対して、初対面のときのような敵意を見せなかった。
その事実が示すのは一つ。
彼女は少なくとも、十香と四糸乃のことを敵と認識していなかったということである。
「……なるほど」
と、士道が呟く。するとそれを察したのか、琴里が折紙の方を見ながら口を開いた。
「じゃあ、あなたは本当に私たちの邪魔をする気はないのね? 私たちのすることに賛同はできないにしても」
「肯定」
「……じゃあ、もう一つだけ聞かせてちょうだい。あなたの目的は何? なぜ私たちに接触してきたの? 私たちに何を求めているわけ?」
「……」
公開:22/08/15 16:00

富本アキユ( 日本 )

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・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
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・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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