can't be true chapter 7 ~flacshinas~

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士道の言葉を遮るようにして、折紙が声を発してくる。
「でも、私の行動理念は、あなたにある」
「……は?」
士道は呆気に取られた声を発した。すると折紙が、今までと変わらない無表情のまま、続けてくる。
「あなたがこの世界に顕現させた精霊たちを保護しようとするあなたの意志には共感できるし、理解もする。だからこそ協力したいと思った。──ただそれだけ」
「……」
その言葉に、皆がざわめきだす。
「な、何を言ってるのよ。意味がわからないわ」
「同意。まったく意味がわかりません」
「……あー、なんだか頭がこんがらがってきたぞ」
「ん、十香ちゃん十香ちゃん、お手上げのポーズ?」
などと皆が困惑気味に言う中、士道だけは違った反応を示していた。──そういえば……
それは、昨日〈フラクシナス〉から降り立ったときのことだった。
公開:22/08/15 15:00

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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ブラウン・シュガー
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