can't be true chapter3 ~deep time~

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「……」
「……」
しばしの間、誰も何も言えなかった。あまりに突拍子もない話過ぎて、頭がついていかなかったのである。
しかし、ようやく状況を理解し始めると、皆一様に困惑の色を浮かべた。
「……ってことは、何かい? あんたはその〈バンダースナッチ〉とかいう機械人形を操っていたわけじゃなく、そいつらに命令していただけだってことかい?」
十香の言葉に、折紙が小さくうなずいて返す。
「肯定。……正確には、〈フラクシナス〉を介してDEMインダストリー本社のシステムに侵入し、私の意志に従って動くように設定を変更していただけ」
「ふむ……」
令音が納得を示すように呟くと、今度は琴里が口を開いた。
「それで……あなたの目的は何? 私たちを殺すことでも、捕まえることでもなく、ただ自分の意志に従うように仕向けるだけだったなんて、とてもじゃないけど信じられないんだけど」
「……」
公開:22/08/15 11:00

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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ブラウン・シュガー
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