迷子のコウノトリ
8
9
また迷ってしまった。
僕はコウノトリ。
赤ちゃんを届ける仕事なのに、方向音痴だ。
「いい加減、道を覚えろ」
と、いつも上司に叱られている。
気を取り直して、スマホの地図アプリを立ち上げる。
うちの本社のある、兵庫県から北海道まで。
どこで道を間違えたのか。
頭の中にこんな光景が浮かぶ。
「もうすぐ生まれますよ」
看護師さんに言われて、赤ちゃんを待つ夫婦がいた。
予定日から、だいぶ遅れている。
まさか、コウノトリが迷子のせいだとは、思っていないだろう。
僕は申し訳なかった。
くちばしにくわえた、赤ちゃんがぐずり出した。
おそるおそる、上司に連絡をした。
また叱られるのかと思うと、気が重い。
「お前のいる、すぐ下が病院だ!」
あわてて、現場へ急ぐ。
失敗ばかりだけど、やりがいのある仕事だ。
喜んでくれるかな。
僕はコウノトリ。
赤ちゃんを届ける仕事なのに、方向音痴だ。
「いい加減、道を覚えろ」
と、いつも上司に叱られている。
気を取り直して、スマホの地図アプリを立ち上げる。
うちの本社のある、兵庫県から北海道まで。
どこで道を間違えたのか。
頭の中にこんな光景が浮かぶ。
「もうすぐ生まれますよ」
看護師さんに言われて、赤ちゃんを待つ夫婦がいた。
予定日から、だいぶ遅れている。
まさか、コウノトリが迷子のせいだとは、思っていないだろう。
僕は申し訳なかった。
くちばしにくわえた、赤ちゃんがぐずり出した。
おそるおそる、上司に連絡をした。
また叱られるのかと思うと、気が重い。
「お前のいる、すぐ下が病院だ!」
あわてて、現場へ急ぐ。
失敗ばかりだけど、やりがいのある仕事だ。
喜んでくれるかな。
その他
公開:22/08/12 12:11
更新:22/08/12 12:13
更新:22/08/12 12:13
出産祭り
赤ちゃん祭り
短い物書き。
皆さんの「面白かったよ!」が何よりも励みになります。誰かの心に届く作品を書いていきたいです。
54字の物語・更新情報はTwitterでチェック! ぜひ遊びに来てください。
https://twitter.com/leyenda_rosa
ログインするとコメントを投稿できます