ネバーエンディングストーリー

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「まだ閃かない!」
降りてきたと思ったのに。
「急がないと締め切りですよ」
編集骸骨がお尻を叩く。
「あ、また!」
私の中で膨らんだ新しい物語が出してくれよと内側から叩いてる。もう少しでポンとすっきり出そうなのに!
「外に出て散歩でもした方が良いかもしれませんね」
促され外へ出る。確かに体を動かしていた方が何か生まれそうだ。
「あ、なんか出そうです!」
「どれどれ、あら閃いてますね。全開ですよ!頑張って」
編集骸骨に励まされ、私はひっひっふーと額に汗して知恵を絞り出す。
「オギャー生まれた!」
生み出すのは苦しいけど、やっぱ面白い。周りではたくさんの作品が産声を上げてた。みんな素敵だ!でもやっぱ私のが一等賞!
「良く頑張りましたね。さすが締切ぴったり!ちなみに私の誕生日です」
編集骸骨がニヤリと笑う。
「続きをよろしく」
ここからは長編冒険小説か、ドタバタコメディか、物語はまだまだ続くよ。
公開:22/08/13 01:52
#赤ちゃん祭り #出産祭り #ぱせりんさんおめでとう

むう( 地獄 )

人間界で書いたり読んだりしてる骸骨。白むうと黒むうがいます。読書、音楽、舞台、昆虫が好き。松尾スズキと大人計画を愛する。ショートショートマガジン『ベリショーズ 』編集。そるとばたあ@ことば遊びのマネージャー。

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