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飴細工のおじさんが、棒の先の丸くて白い飴を、和鋏で器用に切って挟んで伸ばし、食紅で目を入れ、今にも飛び跳ねそうなウサギを作るのを、食い入るように見ていた少年が話しかけました。
「おじさん。それいくら?」
「五百円だよ」
「買えないや。一番安いのは何?」
「ヘビなら百円だよ」
「買った! 今日さ、父ちゃんの誕生日なんだ」
少年は百円玉を出して言った。
「プレゼントか。じゃあ、おまけだ!」
おじさんは、龍を作り始めました。
「良かった。父ちゃんヘビ年だから」
「えっ、そうなんだ」
おじさんは、いま作った龍の足を折り、慌てて作り直したヘビに色を付けました。
「うわ〜〜虹色のヘビだ!」
「これを嘗めながら帰りな」
おじさんは、龍の足を少年に渡しました。
「今度は、お金を貯めて一番高いやつを買いに来るね。ありがとう!」
「ああ、待ってるよ」
おじさんは、この仕事が好きでした。
「おじさん。それいくら?」
「五百円だよ」
「買えないや。一番安いのは何?」
「ヘビなら百円だよ」
「買った! 今日さ、父ちゃんの誕生日なんだ」
少年は百円玉を出して言った。
「プレゼントか。じゃあ、おまけだ!」
おじさんは、龍を作り始めました。
「良かった。父ちゃんヘビ年だから」
「えっ、そうなんだ」
おじさんは、いま作った龍の足を折り、慌てて作り直したヘビに色を付けました。
「うわ〜〜虹色のヘビだ!」
「これを嘗めながら帰りな」
おじさんは、龍の足を少年に渡しました。
「今度は、お金を貯めて一番高いやつを買いに来るね。ありがとう!」
「ああ、待ってるよ」
おじさんは、この仕事が好きでした。
その他
公開:22/08/10 08:34
更新:22/08/10 18:14
更新:22/08/10 18:14
言葉遊びが好きで、褒めらると伸びるタイプです。
良かったら読んでやって下さい!
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