卑屈ウイスキー
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今夜は飲み会だ。嫌いな上司とわざわざ酒の席で一緒に飲むなんて、酒が不味くなる。俺は本当なら行きたくなかったんだ。だが仕事で仕方なく行かなければならない。どうして飲み会なんてものがあるのだろう。日本の悪しき習慣だと思う。
「今日は無礼講だ。さあ飲め」
何が無礼講だ。そんな事を言ってもどうせ気を遣わされるんだ。
「ありがとうございます。では……乾杯」
酒を飲み始めてしばらく経って良い感じに酔ってきた上司は、恒例の武勇伝を語り出した。
「俺の若い頃はなあ……」
誰もお前の若い頃の話なんて興味ない。俺は聞き流しながらメニューを見て酒を頼む。
卑屈ウイスキー?なんだ、これ?
見た事がないメニューだった。頼んで上司に飲ませてみると……
「俺なんて……俺なんて……」
物凄く卑屈になった。これは面白いと思った俺は、じゃんじゃん卑屈ウイスキー持ってきてと店員の女の子に頼むのだった。
「今日は無礼講だ。さあ飲め」
何が無礼講だ。そんな事を言ってもどうせ気を遣わされるんだ。
「ありがとうございます。では……乾杯」
酒を飲み始めてしばらく経って良い感じに酔ってきた上司は、恒例の武勇伝を語り出した。
「俺の若い頃はなあ……」
誰もお前の若い頃の話なんて興味ない。俺は聞き流しながらメニューを見て酒を頼む。
卑屈ウイスキー?なんだ、これ?
見た事がないメニューだった。頼んで上司に飲ませてみると……
「俺なんて……俺なんて……」
物凄く卑屈になった。これは面白いと思った俺は、じゃんじゃん卑屈ウイスキー持ってきてと店員の女の子に頼むのだった。
公開:22/08/09 07:00
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