私と喘息

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私は喘息を患っている。私の母も喘息を患っている。私の喘息は母の遺伝だ。
最初それを聞かされた時は母を恨んだものだ。
「何でそんな病気を持っているんだ!」と責めた。息も出来ない程に辛い症状に何度も死を覚悟した。
でもそれ以上に私は私以上に母が喘息に苦しんでいる事を知った。
母を責めた私を母は責めなかった。母は喘息を遺伝させてしまった自分を責めた。母は私以上に辛い思いをしていた。
それに気付いたのは私が薬で喘息をかなり抑えられるようになってからだ。
母の症状は私より重かった。母の喘息はまだ抑えられない。私は私を責めた。
そんな私を母は抱きしめてくれた。何も言わないけど、言いたい事は伝わった。
私は思った。病気が遺伝する理由は子が親の苦労を少しでも知る為なんじゃないかと。
もし私が喘息でなければ、私は母に優しくしていなかっただろう。
私は母の介護が苦にならない。この想いもまた、子に伝えたいから。
公開:22/08/08 21:21

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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