ゆかた花火

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衛生重視のこの星の服は、まるで宇宙服。

中二の夏。僕は、君を夜のデートに誘った。
目的は、一緒にやろうと、おそろで買ったゆかた花火。
ゆかた花火は、光で闇に浮かびあがる姿が、どんな服を着ても、ゆかた姿に見えるという花火。

さて、来た。中二・夏のメインイベント。
君が、ゆかた花火に火をつけた。
光に浮かびあがる姿で君は、ゆかた・布一枚姿。
宇宙服では見えない素肌が、かなり見える。
しゃがんでいるから、われた膝元からは、生肌のひざ。
「きれいねー。」と花火への言葉に「う、うん。本当にきれい。」と言ったのはダブルミーニングです。
「あ、花火、終わっちゃった……。」
いい思い出をつくれたよ。

「あなたので本当の最後。ま。関心のないおまけみたいなものでしょうけど。」
と君に渡された花火。
それに、水着花火と書いてある。
そうそう。まだ、今年の夏は終わってないね。
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公開:22/08/06 15:15
更新:22/08/06 15:31

久保田 人月

よろしくお願いします。
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