Ⅱ-20 命知らずほど命を重んじる

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 とある野次馬の会話。
「すげえなあの二人。ほぼ丸腰で突っ込んでってるぞ」
「死ぬことなんて何とも思ってないんじゃない?」
「いや、むしろ逆だ。確かあいつらは…」
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 デアデビルと呼ばれる連中がいる。
 過激なライブアクションを得意とする劇団ビストリッパーズの中でも、特に危険なスタントを行う役者の事を敬意と揶揄を込めてそう呼ばれている。
 傍から見れば、いつ命を落としてもおかしくないその行為を批判的に見る者もいるが、実際は何者よりも命を重んじる信念を抱いており、デアデビルと呼ばれる彼らは、如何なる状況でも確実な生存を成す実力を有し、死の恐怖と寄り添い続ける本物のプロフェッショナルである。
 収穫祭に参加した彼らの目的も、祝祭ムードにあてられ、モール・モースの脅威を亡失した阿呆共の救出なのだが、ほとんどの者からすれば、彼らの行為こそが阿呆で無謀な特攻のようにしか見えないかもしれない。
ファンタジー
公開:22/08/07 13:16
連載 ファンタジー ハロウィン

Arujino( 東京都練馬区 )

まずは、こんにちは。

練馬区で活動中の、趣味の絵描きです。

小説・脚本なども執筆してます。

【番号なし】 用語・設定解説

【Ⅰ】 連載作品『WonDer BroS』 探偵と怪盗の対決が娯楽化した世界での物語。

【Ⅱ】 短編連作『Story Of Dri(P)Party』

【Ⅲ】 連載作品『根源悪の牧場』 戦争による差別と弾圧に支配された世界での物語。

【Ⅳ】 連載作品『ドライワンダーに遣う』

【001~】 短篇集『short TaleS』
 

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