歌う虎

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「サバンナで新種の虎が発見されたらしい。歌う虎なんだよ。もうすっかり人気の観光スポットになってるよ」
そんな話を聞き、行動派の俺は、すぐに休みを取ってサバンナに向かった。歌う虎なんて凄いじゃないか。まあでもどうせさ、ガオーガオーってタイミング良く合わせて鳴いてるだけの虎なんだろう?
あまり期待しすぎず、サバンナ行きの飛行機の中でパンフレットを見ていた。現地に着いて歌う虎を見れるという場所に向かう。
「歌う虎はこの車に乗って見るよ」
ガイドが案内してくれる。俺は車に乗り込んでサバンナを走った。すると虎の群れがあちこちにいる。
「ねえ?襲われない?」
「大丈夫。新種は大人しいよ」
本当かよ。虎だぞ?襲われたらおしまいだぞ。
「じゃあいくよ」
ガイドが音楽を流した。壮大な曲だった。すると虎達は一列に並んで歌い出した。
「あれがオーケス虎」
なぜ虎が歌うのかは、これから研究されるらしい。
公開:22/08/07 10:10

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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ブラウン・シュガー
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