花火師の憂鬱

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日本の花火が衰退している現実に私はため息を吐いた。
今、量販店に出回っている花火は海外で作られた大量生産品。そこには花火師が求める美しさがない。
だが最近の花火は良く出来ている。職人のアドバイスが行き届いているのか、その質は徐々に良くなってきている。それを見て、また深いため息を吐いた。
日本の花火の技術はもう終わりだと呟き、廃業を余儀なくされる同業者。ウチも他人事ではない。
だからこそ私は花火みたく最後は大きく打ち上げてみようと思った。拘り抜いた花火ってものを見せてやろうと拘った。
選んだのは線香花火。花火の美しさを、子供も大人も楽しめるもので見せつけた。
それは大成功となる。国産の線香花火。今では予約殺到の大人気アイテムだ。
だがいつしか、この技術も機械に奪われてしまうかもしれない…だからこそ、花火師も進化し続けないといけないんだな。
技術を昇華させる。それも花火みたいでいいじゃないか。
公開:22/08/02 21:00

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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