午前三時のパン屋

いつもよりも早く目が覚めた。寝れる気もしないので仕方なく起きた。強烈におなかが空いたが、冷蔵庫を開けると大した物が入っていないので、コンビニに出かける事にした。
「……あれ？こんなところにパン屋なんてあったっけ？」
不思議に思い、中に入ってみる。パンの良い匂いが店内に漂っている。
「いらっしゃいませ」
「こんなところにパン屋さんあったんですね。近所ですが知らなかったです」
「ここは午前三時のパン屋。午前三時から午前四時の一時間だけ開いているパン屋なんですよ」
「なぜそんなに朝早い時間限定なんですか？」
「それはですね。朝食に適した最高のパンを提供する為です」
私はカレーパン、メロンパン、ベーコンパン、オニオンブレッドを買った。
「美味しい朝食を楽しんでくださいね」
そう言われ、私は家に帰宅してパンを食べた。最高に美味しかった。私はこのパンを買う為だけに、午前三時に起きるようになった。