真空リニア

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「まもなく、東京発、北京行きの列車が発車致します」
『真空リニア』の実現により東京から欧州まで地続きで飛行機と同じ時間で行くことができるようになった。通常のリニアの速度は飛行機の半分だが、トンネル内を真空にすることで飛行機以上の速度が出せるようになった。技術的ハードルはトンネルの掘削技術とトンネル内の空気抵抗を極力なくす真空技術だった。しかし、技術は日進月歩であり、まずは北京とパリを直結するトンネル、通称『チューブ』が完成した。その後、北京とパリをハブにして各国に『チューブ』をつなげていったが、最後のハードルは地政学リスクだった。振り返るとR国のU侵攻の敗北が契機だった。R国は民主化し、他の社会主義国もドミノ的に民主化した。結果、朝鮮半島は統一し、朝鮮半島を経由して東京と北京間を『チューブ』でつなぐことができた。国内既存のリニア路線が転用できたため、安価で気軽に欧州へ行ける時代になった。
SF
公開:22/08/04 00:02

ひろいてん

面白そうなので参加してみました。

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